事例のご紹介

24/7ワークアウトのAED導⼊事例
安心してトレーニングできる環境のために
全店舗にAEDを設置

株式会社トゥエンティーフォーセブン
パーソナルトレーニング事業部 店舗マネジメント部 部長
岩岡 衛 様 ※インタビュー当時の所属となります。

全国に85店舗以上(2023年5月末現在)ある24/7ワークアウトの店舗をとりまとめ、本社との橋渡し役を担っている。
AED導入に際しては、機種の決定、各店舗への研修指導、マニュアル作りなども担当。

サマリタン PAD 350P

トレーナーがマンツーマンでお客様を指導するパーソナルトレーニングジム「24/7ワークアウト」を運営している株式会社トゥエンティーフォーセブン。お客様、スタッフ、店舗がある地域コミュニティーの安心、安全な環境を提供する手段の一つとして、2018年に全店舗へAEDを導入。どういうきっかけでAEDを導入することになったのか、また、導入に際して課題やトラブルはなかったのか。店舗マネジメント部の岩岡 衛様に導入までの経緯を伺いました。

お客様の安全のためにAEDの導入を決定

AEDを導入しようとお考えになった経緯を教えてください。

私どもが運営する「24/7ワークアウト」はお客様1人にトレーナーが1人つき、マンツーマンで指導を行うパーソナルトレーニングジムです。「健康になりたい」「余分な脂肪を落として、ヘルシーな毎日をおくりたい」とジムに足を運んでくださったお客様は、トレーナーに全幅の信頼をよせてくださっています。そのことに対して私共も「お客様の期待に応えたい」「お客様の身体や健康に責任を持ちたい」という強い思いがあります。その思いから、事前に起こりうるリスクを減らす取り組みをしています。その一つとしてトレーニング中にお客様の体調の悪化を想定し、何をすべきか調査したところ、万が一突然の心停止で倒れた場合、早くAEDを使用した方が良いことを知りました。「お客様に何かあってからでは遅い」、お客様の安全のために、AEDの導入を決定しました。

こうした声が挙がるのは、「24/7ワークアウト」が挙げている「全人類を人生史上最高の身体に導く」という理念が徹底されているからだと考えます。「最高の身体」とは、もちろん痩せていればいいというものでもありません。健康的に、毎日をアクティブに過ごせる身体でなければ意味がないのです。そのため、トレーナーたちはお客様とのカウンセリング時間をしっかりとり、体重、体質、そして理想とする身体のイメージを固めたうえで、お客様一人一人に合ったトレーニングプランや食事の指導をご提供しています。

「ジムを辞めた途端にリバウンドしたって、自分たちには関係ない」「お客様を痩せさせればそれでよし」という考えであれば、現在ご提供している指導とはまったく違ったものになっているでしょう。私共がご提供しているのは、3食しっかり食べて太らない身体、一生モノの健康な身体を手に入れていただくための計測できる食事指導や運動指導です。お客様に本当の意味で健康になっていただきたいという思いが根強くあるからこそ、「お客様の身体に責任を持つ」という使命感が会社全体で生まれ、それがAED導入につながったと考えます。

全店舗、均一の安心のサービスをご提供できるようにトレーニングルームが2部屋の小規模店舗でもAEDを設置

私共のジムは、14〜15ブース備えている大きな店舗から、2ブースほどの小規模な店舗まで、さまざまな形態の店舗があります。AEDの導入に際して、「ブース数が多い大きな店舗だけに入れればいいのでは?」「ビルの入り口など、ビル全体の共用スペースにAEDが置いてある店舗には必要ないのでは?」という意見も正直なところございました。しかし、お客様からすれば通っている店舗が小さいからといって、安心・安全な環境のサービスが劣るというのはあってはならないことです。また、調べてみると「心停止した場合、AEDによる電気ショックまでの時間が1分1秒でも短いほど救命率は高い」ということがわかり、ビルの入り口などに設置してあるAEDでは取りにいくまでの時間がかかりすぎるため、安全面で不十分だと感じました。リスクヘッジを万全にするのであれば、「1分1秒でも早くAEDが使える環境を提供したい」「すべてのお客様が安心できるサービスを受けるために、小規模店舗にもAEDを置かなければ意味がない」と考えています。

2018年に全店舗へAEDを一括導入しました。この先も店舗数を拡大していく予定ですが、今後展開していく店舗はすべてオープンの時点からAEDを備えるという方針が決まっています。

万が一、心停止で倒れた場合

日本では1年間でおよそ7万人が突然の心停止が原因で亡くなっていると言われています。心停止が起こると、全身に血液が送り込まれなくなり、大変危険な状態に陥ります。心停止後から除細動が成功するまでにかかる時間が、蘇生成功を左右します。

※総務省「平成29年度版 救急救助の現状」

コストパフォーマンスの高さやコンパクトなサイズ、使いやすさ「サマリタンTM PAD 350P」を採用

AED導入の際、課題になったのはどんなことでしょうか。

全店舗にAEDを設置しようという方向で話がスタートしましたが、AEDの設置に使えるコストには制限がありました。なぜなら、店舗数を拡大していく予定もあり、改装費やトレーニングマシンなどが高額のため、お客様が満足する空間づくりに相当なコストがかかるからです。もちろん、店舗のイメージにあった設置やAEDの使いやすさも考えなくてはなりませんから、それらとコストのバランスをどう取るかということが大きな課題でした。複数の販売店さんとやり取りさせていただいたのですが、「サマリタンTM PAD 350P」は、本体価格が低めだったのに加え、本体の耐用期間と保証期間が8年、電極パッドやバッテリーに関しては4年と、長く設置することができるため、当初から候補として挙がっていました。初期費用だけでなく、ランニングコスト全体で考えたときにも、非常にコストパフォーマンスの高い機種であると考えます。また、販売店さんがしっかりしていて、AEDの耐用期間や電極パッド・バッテリーの使用期間などを管理してもらえるところもありがたかったです。日々の業務の中で常にAEDのことを考えなくて済むというのは、管理する側としては大変助かります。

サイズがコンパクトで、キャビネットが不要なところも魅力でした。申し上げましたように、店舗の部屋数が2ブースと規模が小さいところもあり、限られたスペースの中で、最大限お客様にサービスを提供できる空間をいかに作るかというのが私共の目指しているところです。
AEDを入れるキャビネットを置くことによって、店舗の雰囲気を損なってしまうのではと気がかりでしたが、「サマリタンTM PAD 350P」はハンドバックほどのコンパクトサイズなので、キャビネットに入れる必要がなく、カウンターに置くことができます。店舗になじむルックスであるところも好印象でした。カウンターに置いてあることで、万が一のときはスタッフがすぐに手にとって使うことができ、またコンパクトで軽いですから、女性スタッフでもサッと持ち出すことができるのもメリットと考えました。

私自身、機種を検討する中で、「サマリタンTM PAD 350P」に触れてみて、簡単に使えそうだと思えたところも大きかったです。音声ガイダンスに手順を教えてもらえるだけでなく、AED本体に電極パッドの装置や胸骨圧迫の手順がイラストで描かれているので、難しい操作はありません。

さらにイラストの一部が光って手順を示してくれるのもとてもわかりやすいです。「これなら誰でも、スムーズに使いこなせる」という印象を持ちました。

AED導入がきっかけになりより一層「リスクに備える」意識が向上

実際に「サマリタンTM PAD 350P」を導入されてみて、いかがでしたか?
現場スタッフさんから何かお声が挙がっていたらお聞かせください。

おかげさまで、導入後、AEDを使わなくてはならない事例は起きてないのですが、初回に導入させていただく際、販売店さんにご協力いただいて全店舗スタッフを集め、AED研修を行ったのです。その際に、「サマリタンTM PAD 350P」は使い方がわかりやすくて、困ることがないという意見が大多数でした。ちなみにトレーナーの人数も日々増えておりまして、新人トレーナーはAED研修を受け、AEDの知識をもったうえで店舗に入るシステムになっています。

AEDを導入したことで、「お客様の身体に対する責任感は自分たちが持たなければいけないのだ」という意識がさらに高まったのも、大きな効果だと思います。実はAEDとほぼ同時期に血圧計も導入し毎回トレーニングごとにお客様の血圧を測り、トレーニングの最初にバイクをこいでもらうこともマニュアル化することにありました。

血圧測定を取り入れたのは、お客様の体調不良をトレーニング前に見抜くことが目的です。入会の際に血圧を測定させていただくほか、毎回のトレーニング前に血圧を測り、一定の数値以上の場合はトレーニング内容を制限するというルール化しています。最初にバイクをこぐのはウォーミングアップすることが目的で、ある程度心拍数を上げ血液を循環させることで筋肉のこわばりをほぐし、トレーニングに適した体温になっていただくためです。

現場のトレーナーたちは、「お客様を理想の身体に導くために、最大限の努力をする」というモチベーションを非常に高く持っています。トレーニングの時間を1分1秒もムダにしたくないという思いが強かったため、最初のころは反発もありました。お客様からも「自分は健康なのだから、いちいち血圧を測る必要なんてない」「そんなことをしている時間がもったいない」といったご意見も頂戴しました。しかし考えられるリスクを事前に取り除いておくのは、私たちの使命です。今では「万全を期してリスクに備えるのが当社の基本姿勢」ということを全スタッフが理解し、またお客様へも毎回血圧測定とバイクの実施をご納得のうえ入会していただくようお願いしています。リスクヘッジのために時間を割いたうえで、お客様が望む結果を得るには、その分トレーニング内容の精度を上げることが求められますが、現場のトレーナーたちは、その要求にしっかり応えてくれています。

私の立場から申し上げますと、AEDを導入したことで、こんなにもお客様やスタッフのことを考えてくれる会社に勤めていると実感でき、誇りに思っています。なぜなら、AEDの導入は、多くの企業では「必要と分かっているけど、すぐには動けない」「AEDの必要性を伝えても、理解してもらえない」と、AEDを導入することもできない事例もあるかと思われますが、私共は「お客様やスタッフのために必要だと思えば、ためらわずにすぐに行動に移す」ということを、はっきり示すことができたからです。AED導入が、現場でお客様と向き合うトレーナーたちにとって大きな安心材料になったのは確かですし、店舗と本社の信頼関係を深めることにも繋がりました。

「全人類を人生史上最高の身体に導く」ためにできることはすぐに着手し実行する

今後、どのようなリスクヘッジを考えていらっしゃいますか?
また、「24/7ワークアウト」様としては、どのような展開を予定していらっしゃるのでしょうか。

近頃頻発している地震に、しっかりと備えたいというのが現在の課題です。2018年6月に大阪の地震の際、「いつ災害にあうのかわからない」という事実をつきつけられました。お客様が店舗にいらっしゃるときに地震が起きて、自宅に帰れないという事態も起こり得ると危機感を覚えたのです。さっそく会議の課題に取り上げたところ、「気づいたタイミングでやれることはやろう」と決定しました。お客様が店舗に足止めされたとしても、ある程度の期間、とどまっていただくことはできるよう、水や食料などの防災備蓄品を全店舗に備える準備をしています。それと同時に、避難訓練に関しても、徹底して行おうということが決まりました。マニュアルを作って店舗に指示するだけではなく、定期的に訓練を実施するところまで責任を持って見守っていこうと考えています。

また頻発している地震がきっかけで、店舗の近くでAEDが必要になったときに備え、AEDマップで当社の店舗に設置していることを公表するようにしています。万が一の時は、私共のAEDを貸し出すことで地域コミュニティーの安心に貢献することができると考えました。防災に対する意識が高まるにつれ、AEDを導入して本当によかったと思っています。

今後の展望ですが、私共の理念である「全人類を人生史上最高の身体に導く」には、まだまだ追いつけていません。出店ペースも今まで以上に増やしていきたいと考えていまし、トレーニングの精度も上げていきたいと思っています。社内研修や店舗充実化の機会を増やし、サービス向上に努めていく予定です。

取材協力

株式会社トゥエンティーフォーセブン
24/7Workoutの5つのサポート
  • 1完全マンツーマンレッスン

    ダイエットやボディーメイクのスペシャリストであるトレーナーによる、完全マンツーマン形式のレッスンです。マンツーマンのメリットを最大限に活かし、ダイエットトレーニングのノウハウを提供します。

  • 2質の高いトレーナー

    24/7ワークアウトオリジナル研修を受け、教える・伝えるプロとなったパーソナルトレーナー、その質には絶対の自信を持っています。

  • 33食たべるダイエット

    3食食べることは、ダイエットにおいて非常に重要です、必要な栄養素を必要な分だけとるために「3食」食べていただきます。食事は一生もの、理想の体型に近づきながらも、食事が楽しめる食事指導・アドバイスを一人ひとりに合わせて行います。

  • 4お客様ごとにカスタマイズしたダイエットメソッド

    24/7ワークアウトのダイエットメソッドを学んだパーソナルトレーナーが一人ひとりのカウンセリングから理想に合わせて、身長・体重・体質を把握し、トレーニングプラン・食事指導をカスタマイズしてご提供いたします。

  • 5通いやすいジム

    トレーニングウェア・タオル・プロテインなど必要なものは全てジムで貸し出しております。もちろん個室シャワー室も完備。
    会社帰りの荷物だけで、手ぶらでもお気軽にお越しいただけます。
    店舗は、駅近など交通の便もよい立地で、多くの店舗が深夜24時頃まで営業しています。

販売名:サマリタン PAD 350P
医療機器承認番号:22800BZI00030000
高度管理医療機器・特定保守管理医療機器